今年も、もう少しで年末調整の時期がやってきました。
このサイトをご覧頂いている方は、合同会社を始めとした会社の設立を考えていらっしゃる方が多いと思いますが、税金の処理は経理担当者に任せる場合であっても、最低限の知識は持っておいた方が良いでしょう。
そこで、今回は年末調整とは何か?という基本的なことからお話したいと思います。
毎月の給与や賞与から天引きしてきた所得税は、あくまでも概算で計算した見込み金額です。そのため、以下の3つの場合は、調整する必要があります。
1.所得税は、その年の12月31日の時点での扶養親族の数によって算出するので、1年の途中で数が変更になった場合
2. 所得控除などは反映されていないので、生命保険料控除、損害保険料控除、住宅借入金等特別控除などがある場合
3.賞与がある場合(概算で計算しているので、実際の支給額との調整)
年末に改めて1年間に実際に支払った給与と賞与の総額に対する正しい所得税額を計算し、その年の最後に支払う給与(または賞与)で、これまで徴収してきた所得税額との過不足を精算します。これを年末調整と言います。
なお、年末調整のあたって、従業員から以下の書類を提出してもらいます。
1.給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
2.給与所得者の配偶者特別控除申告書
3.給与所得者の保険料控除申告書
4.給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書
4以外の書類は、国税局のホームページからダウンロード出来ます。
年末調整のより詳しいことをお知りになりたい場合は、税務署に「年末調整のしかた」という小冊子がありますので、参考にされると良いと思います。